MIG/MAG溶接トーチ回転からワーク回転に変更し、省スペース、低コスト化したい
フランジとパイプの専用溶接機
テーブルエンドレス回転で、マシンタクト13%削減。ロボットよりも省スペース化。低コストを実現。
システム概要
(1)システム概要とワークのサイズ、材質
フランジとパイプを溶接する自動機。
トーチ固定でワークが回転する。
サーボモータ仕様により、速度・位置出しが安定。
テーブルエンドレス回転で、マシンタクト13%削減。
<実績>
ワーク① フランジ t9.0mm SS400
ワーク② インレットパイプ t1.5mm SUS436L φ60mm
①と②を円周溶接。
(2)設備全体図
(3)要求仕様を満たすための創意工夫
- スペースの都合によりトーチ回転から、ワーク回転に変更したい。
→バルーフ(非接触式電装カプラ)使用でテーブルのエンドレス回転が可能になったため、溶接後のテーブル戻り360度回転が不要。マシンタクト13%短縮。 - 溶接の精度を上げたい。
→ワーク回転にサーボモータを採用。位置出しと速度が安定したので、溶接の精度が上がった。 - FR、RRを交互生産したい。
→自動運転時はFR、RR交互生産でソフト設計。ワークのセットミスを防ぐため(パイプは共通だが、フランジがFR、RRで部品が異なる。)、センサーでポカよけ。
お客様メリット
(1)生産性のアップ(スピード等)
エンドレス回転のため、マシンタクト13%削減。
(2)省人化、省スペース化
ロボット装置と比較して、省スペース化を実現。
(3)コストダウン
ロボット装置と比較して、コストを抑えることが出来た。
システム詳細
(1)設備構成
- 溶接機―ダイヘン WB-P350 ×1
- トーチ―ダイヘン WT350RD-15 ×1
- ワイヤ送給装置―ダイヘン CM-7402 ×1
- トーチスライドユニット―サントミ小型 ×3
(2)電気システム
- タッチパネルを搭載し、新しいワークに対して、お客様で溶接条件の設定が可能。
(3)付属設備
- ベース
- エリアセンサー あり
- 遮光カーテン あり
- 操作盤と制御盤は別体
- 安全対策 エアー三点セット、ソレノイドバルブ
- ガスの流量計 あり
- 一次側のブレーカーボックス なし