トレンドコラム
メッキレスワイヤについて
近年メッキレスワイヤが徐々に市場に出始めています。
銅メッキをしないことで、送給性が良くなり、メッキのバラつきによる通電の不安定も無くなりさらに銅メッキが無いことで溶融金属がシールドガス中の酸素成分と良くふれあい、粘性が低くなり、溶滴移行が小粒になるという話ですが・・、実際のところはどうなんでしょう。
確かに部位によっては効果が実感できなくもないですが、なんとなく良くなった気もする。くらいの感覚が実際のところです。従来よりも悪くなることは無いようです。
溶接条件はメーカーによってメッキワイヤよりも電圧を高め、若しくは低めに調整を推奨と良く見ます。が、乗り替える元のワイヤとの比較によりますので一概に言えません。
表面に通電性を確保して錆を防止するコーティング剤が塗付されていますので、条件はあまり変更しなくても良い場合が多いようです。
流通量が多くなってきたので、価格もメッキワイヤと変わらなくなってきました。
製造工程でメッキをしないので環境に優しいということは胸を張って言えそうですね。